「悪事」は我慢できても「侮辱」は許せない


注意喚起人は必要ないまでも、君は周りの人たちには注意の払い方が
足りないという話だ。ということは、君はその人たちを馬鹿にしている
わけだ。何度も言うようだが、世の中には、馬鹿にしていいいほど思慮
に欠けたつまらない人間などいないのだよ。

もちろん、これだけ人間がいるんだ。愚かな人も、だらしない人も大
勢いるだろう。そういう人たちを尊敬しろとは言わない。でも馬鹿にし
てはいけない。あけすけに馬鹿にした態度を取ると、多勢に無勢だ、自
分の身を滅ぼすことになる。心のなかで相手を嫌うのは勝手だが、必要
もないのにそれを見せることはない。それは卑怯なことでもなんでもない。
むしろ時として必要とされる賢明な知恵だ。

というのは、そういう人たちだっていつかは、君の力になってくれる
時がくるかもしれないからだ。そんな時、君がたった一度でもその人を
馬鹿にしたことがあると、相手は君の力になってくれないだろう。悪事
は許されることがあっても、侮辱は許されることがない。人には、それ
ぞれプライドというものがあり、それがいつまでも馬鹿にされたことを
覚えているのだ。

馬鹿にされるということは、時として、私たちが自分の犯した罪以上
に隠しておきたい自分の弱みや欠点に、あからさまに触れられることに
つながる。これは幸いなことだ。現に自分の過ちを、友達にしゃべって
しまう人はたくさんいても、自分の弱みや欠点を、いかに親しい友人相
手とはいえ、しゃべってしまう人は見たことがない。

それと同じで、過ちを指摘してくれる友人はいても、こちらの愚かし
さにあからさまに触れる人はいないだろう。自分から言うにしても、言
われるにしても、あまりにも深く自尊心を傷つけられてしまうことがわ
かっているからだ。

どんな人でも、ちょっとした侮辱を感じ、それに憤るだけのプライド
はもっている。だから、生涯の敵を作りたくなければ、いくら侮辱に値
する人間だと思っても、それをおもてに表わしてはいけない。

コメント

  1. 花音 より:

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    本当にそう思います。
    人間って自分が優位に立ちたがる習性がありますものね。
    自分が今の自分で生まれたのはただの偶然なのに。
    この本も読んでみたいです!

  2. 花音 より:

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    はっ、頭の記事にコメントしようと思ったのをここに書いてしまった。。

  3. 文武両道 KOJI さん より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 本当にそう思います。
    > 人間って自分が優位に立ちたがる習性がありますものね。
    > 自分が今の自分で生まれたのはただの偶然なのに。
    > この本も読んでみたいです!
    重要な部分は、またUPしたいと思っています。全世界で1100万部
    売れてるいわゆる人生の教科書みたいな本です。よく人間を観察
    したなぁと思わさざるをえませんし、今も私もまだまだできてないし、
    読み直す事が多いです。(実践ができてない証拠ですね。)
    私は若いころ知りませんでしたが、もっと早くこの本を読んでたら
    と思っています。苦しまない練習とは違って、仕方ない嘘をつく
    方法とか、知ってても知らないふりをした方がいいとか生きる上
    での知恵もあります。
    息子向けなので、娘は読まなくていいかもです。女性には機嫌を
    とことん窺うようにとかそういう事まで書いてます。(髪型変えた
    とか服が変わったとかそういうところまで褒めろみたいな事まで
    書いてます。)