相手に喜んでもらえる「人づき合い」の大原則


前に、どういう人たちとつき合うべきかという話をしたと思うが、
今日は、その人たちとつき合っていくにあたり、どういう振る舞いを
したらいいかについて話をしたい。長年の経験を踏まえたうえでの
観察結果だ、少しは役に立つだろう。

まず、一番最初に言っておきたいのは、いくら素晴らしい人たちと
友好を深めても、君に相手を喜ばせようという気持ちがなければ、
何にもならない、ということだ。

君はいつか、スイスを旅行していた時に、親切な心尽くしを受けて
とても嬉しかった、と書いてきたことがあったね。その時私は、
親切にして下さった方々にお礼の手紙を書くと同時に、君にもこう
書いたと思うが覚えているか。もし、自分のことを気にかけてもらった
ことがそんなに嬉しいのだったら、君も、人のことを気にかけて
あげなさい。君が気にかけて親切にしてあげればあげるだけ、相手も
喜んでくれるのだよ、と。

これが、人づき合いの大原則ではないだろうか。人は、愛する人
や尊敬する友人に対しては、自発的に相手を気遣い、喜ばせよう
という気持ちが湧きたつものだ。この気持ちがなければ、実際に
人を喜ばせることはできない。人づき合いの原点は、この相手を
思う気持ちだ。その気持ちのうえに立てば、どんな言動を取れば
いいかは、おのずとわかる。

人を喜ばせようという気持ちは、誰もが持っている。けれど人
づき合いのなかで、実際に人を喜ばせる方法を知っている人は
少ない。君には是非、これを知ってもらいたいと思っている。
といっても、特別なきまりがあるわけではない。ひとつだけ私
が言えるのは、自分がしてもらって嬉しいことを人にもしてあげ
なさい、ということだ。よく考えてみるといい。どういう事をさ
れた時、自分が嬉しかったか。わかったらそれと同じようなこと
をするといい。相手もきっと喜んでくれるだろう。

さて実際に、人を喜ばせて、良いおつき合いをするには、どういう
ことに気をつけたらいいのだろうか。